京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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医療コラム

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学校の水泳部でサンスクリーンは塗れますか

 『連日の炎天下で部活にいそしみ黒くなるのは、相応の負担が肌にかかっているのではないか』との懸念を、学校に通うお子様をお持ちの保護者の方から伺うことがあります。『水泳部の部活で真っ黒になるが、サンスクリーンを塗れないため将来シミにならないか』との声が代表的です。プールでサンスクリーンを禁止する理由は水が汚れるからと聞きますが、サンスクリーンは水質を汚濁しないことが実証されていると日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会は下記の通り伝えています。また、プール外での体操着の着用や、泳ぐ時にラッシュガードを着用するのも紫外線防御に役立つとしています。
 紫外線対策は、東洋人においては白人ほど厳格である必要はありません。しかし、赤くヒリヒリするほど激しく日に焼いたり、水ぶくれを作るのは誰が考えても良くはありません。ほどほどで良いのですが、どこまで紫外線対策をするべきかの線引きはありません。日本における明瞭な紫外線対策の一例として、約30年前に赤ちゃんの日光浴の記載が母子手帳から削除されました。

学校生活における紫外線対策 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会.pdf

2017-07-27 07:18:01

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第二次世界大戦に参戦した患者さん

 新聞の投書欄に、時々戦時中の辛い体験が綴られています。第二次世界大戦に参戦した経験をお持ちの方に患者さんとしてお目にかかることは、10年位前までは珍しいことではありませんでした。「軍隊でうつされた」とおっしゃる水虫の患者さんに、何度かお目にかかった記憶があります。
 ある日、皮膚癌を手術室で局所麻酔で切除し最後に皮膚を縫い出した私は、手術台の上に横なっている患者さんに向かっておもぬろに、「大東亜戦争はいかがされましたか」と尋ねました。すると、ご高齢の書道の先生は、よどみなく理路整然と話し出したのです。弁慶の勧進帳のごとく。終戦のその時を戦友とともに大陸で迎えた書道の先生は、上官からは戦況を何も知らされず、今にして思えば現地の人はポツダム宣言を全て知っていたと言うのです。苦労されての帰国であったと思います。
 沈没した戦艦大和から、生還を果たしたという方にも2人お目にかかりました。海の上に浮き救助を待つ人が、沈没する戦艦大和の煙突に流れ込む海水とともに吸い込まれ、戦艦の命運に引きずり込まれていった光景を目のあたりにしたとのことです。戦争は海外でも傷跡を残しました。学会で会ったユダヤ人の皮膚科医は、自分が今こうしていられるのは、祖父母がナチスの支配するヨーロッパからアメリカに逃げてこれたからだからと話してくれました。あるアメリカ人の皮膚科医は、退役軍人病院で戦争のことを話しかけると、患者さんがよく応えてくれると言っていました。
 平和な日々が当たり前ではない、時代や地域があるとの思いが沸き起こります。

2016-08-18 12:12:40

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皮膚科事始め いなばの白ウサギ

 皮膚病は目に見えるため、皮疹の形に基づいた病名が昔からあり、当用漢字にない馴染のない漢字が使われています。尋常性ざ瘡とはニキビ、尋常性疣贅とはウイルス性のイボのことです。水虫は足白癬で、癬とは皮膚病を意味します。急性痘瘡状苔癬状粃糠疹、なんていう漢文の様な病名もあります。頭を抱えながら心電図を勉強中のアメリカの医学生から、日本の医学生は病名などの医学用語を英語のほかに日本語でも覚えるのか、と訊かれたことがあります。ちみに水虫は世界中どこに行っても身近な病気で,英語でアスリートフット,運動選手の足と呼びます。
 皮膚病の歴史をひもとくと、その最初の記述はいなばの白ウサギがサメに襲われ皮をはがされたときに、ガマの穂の粉をはたいたことにさかのぼることができます。このガマ、漢字で書くと蒲、蒲焼の蒲でもあります。蒲焼の語源は、ウナギをその昔、割かずにそのままブツ切りにして串に刺して焼いたその姿が、蒲の穂に似ていることに由来するとの説があると、絶滅危惧種の商店街のウナギ屋さんのおじさんが教えてくれましたが、真偽のほどはいかに。

2016-08-18 12:09:36

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自転車をこいで回った皮膚科訪問診療

 体が不自由であったりご高齢の方のご自宅に、医療従事者が定期的に往診する訪問診療と呼ばれる医療サービスがあります。私が以前勤めていた川崎幸クリニックはこの訪問診療に力を注ぎ、専門の部署には多くの医師や看護師、医療事務員が働いていました。この往診に力を発揮するのが自転車です。訪問先の住宅街は一方通行あり、駐車スペースは限られ昔ながらの自転車が便利でした。一方、最新鋭の技術も威力を発揮し、ノートブック型電子カルテはサーバーとWiFiでつながっており訪問先でも使えました。将来的には、カルテなどの医療情報はクラウド化されペーパーレス化し、全国の医療機関や調剤薬局、役所などで共有されるようになるのだと思います。毎週火曜日の皮膚科訪問診療を担当し、高齢化に伴い介護を必要とする人が増え続け、受け皿となる訪問診療には柔軟な対応が望まれていることを実感しました。
 訪問診療をしながら、認知症や高齢者医療にまつわる何冊かの本を読みました。その中に、老人ホームの壁にはった紙に『また、スカートをはいて、鰻を食べたい』と書かれていたそうです。1人で歩いて、あるいは友人や家族と連れだって、その日に合わせた柄のスカートを選んで、贔屓にしている鰻屋に今すぐにでも行きたいとの思いがヒシヒシと伝わってきます。これを知ってから、高齢者を訪問したときには、躍動した感情を今この瞬間も胸に秘めているであろうことに思いをはせるようになりました。

2016-08-18 12:03:45

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お医者様 患者様

 今ではほとんど使われなくなったお医者様という言葉は、何でも江戸時代にできた言葉だそうで、昭和の時代には日常よく耳にしました。この〇〇者の「者」は第三者から見たことを表現しているので、自分の相手に使う「様」を「者」の後に付けるのはおかしいんだそうです。そう言われてみると、旅行者様、購入者様というのはしっくりきませんが、一つの言葉の中にちぐはぐな要素を含んでいるからなのでしょうか。同じ理由からお医者様という言葉もおかしいはずなのですが、何百年も使われてきたわけです。言葉は時代とともに変化しますので、昔は誤りとされていたものが、年月を経て正しい使い方に変化した一例なのでしょうか。
 もうひとつの言葉、患者様については、「様」は良いイメージを与える言葉ですので、病気を患っている患者に「様」をつけるのはおかしいんだそうです。「患者」に対して敬意を表したい場合は、「患者様」ではなく「ご来院の方」がふさわしいとされています。

 

2016-08-18 11:55:29

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