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ウイルス

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『水イボを、みてもらってきてください』と言われました:誰に頼めばプールに入れるか

・ こども家庭庁、小児科学会、皮膚科学会は”プールOK”
・ それでもなる、納得できない雰囲気
・ 医師と行政が手をこまねく問題のありか
・ 水いぼも、感染してはいけない病気ではないと考えられるのではないでしょうか
・ 取れば1回で治るか|徐々に大きくなり、赤くなって消えて無くなる|何科に行けば、園は納得するか
・ 正論は沈黙し、不安が極論に拍車をかける
・ 誰に頼めばプールに入れるか:感染防止対策の真相と収拾

小児科学会は”自然に治るので放置してよい”
 『(水いぼが)うつるものかどうか、水遊びができるよう、みてもらってきてください』とほのめかされたが、どうしたらよいかと相談を受けることがあります。水いぼはウイルスが原因で、幼児が集団で生活すると知らずにうつし合っている、あっても何か月も気づかないこともある、誰でもかかりうるごくありふれた症状です。米国では、年間600万人がかかるとされています。原因ウイルスに効く薬は無く、『自然治癒傾向があり放置してよい』と小児科学会が言うように、一時的に数が増えても自然と治るのを数か月から1年前後かけて待ちます。アメリカ皮膚科学会アメリカ疾病予防管理センターも、自然に治るので治療の必要は無いとしています。英国の調査では自然に治るまで平均13か月、13%は2年経過後も治っていなかったとしていますが、医療の置かれた環境は国により異なり、日本ではもう少し早く治っている印象を受けます。2年にわたって夏のプールで、園から水いぼを指摘されたという人が1割はいないと感じますので。

こども家庭庁、小児科学会、皮膚科学会は”プールOK”
 国と学術団体は水いぼがあってもプールに入れる(子ども家庭庁日本小児科学会日本皮膚科学会)としており、覆ったり取ったりする必要なく放置してよく(日本小児科学会)、感染拡大を防ぐ有効性が検証された方法はありません(日本皮膚科学会)。しかし、実際の対応は施設によって異なり、何も言われないところから、取らないと水遊びができなかったり、プールに入れてもらえないところまであります。様々な相談を受けますが、ある園医が『治りにくいことがあってもそんなに心配することは無い』と言うように、水いぼは感染してはいけない特別な病気ではありません。ましてや、お子様の水いぼがお友達にうつしうつされ迷惑をかけ合うなどという考えは、地震で動物園からライオンが逃げたというフェイクと同様決してシェアしてはいけない誤解に過ぎません。ウソの拡散速度は真実の20倍だそうで、みんなが言っていても間違っていることはあるのです。上述の園医が示唆するように、水いぼがある子も無い子と同じように、とりたてて問題にすることなく接する時代になりました。

東京都大田区は、区立保育園、私立保育園、小規模保育所、認証保育所へプール禁止にはあたらないと周知し、私立幼稚園には指導を行わず園の判断に委ねているとしています。区民の声 広聴・相談1年の記録 NO.64 P15(平成28年4月から平成29年3月)

それでもなる、納得できない雰囲気
 事の始まりは、園で、『水いぼがあると困る』と感じるニュアンスのこと(放っておくと大変なことになりますよ、今年はプールは無理だね)を言われます。そこで病院に行くと医師は、『放置してよい』と何の役にも立たないこと言うので困り果てるというわけです。
 このようなおかしなことが起こる背景には、あってはならぬことですが、我が子に水いぼがうつらぬよう厳格な感染対策が必要との根拠のない誤解があります。そのため園としては、保護者から苦情が来ないよう対策を講ぜざるを得ないのではないかと思われます。『(国はプールに入れると言っているのに)水いぼのためプールに入れてもらえない』、『水いぼを指摘され困っている』という保護者の方は少なくありませんが、医療機関は個別のケースごとに保護者の方の後ろ盾になり、プールにいれてもらえるよう、あるいは自然に治るまでそっとしてもらえるよう園との交渉を残念ながらしていません。公にできない事情を、園が抱えているかもしれないからです。
イソジンを買ってきて綿棒で水いぼに毎日つけると、1~2週間して消えることがあります。これは、イソジンで起きた炎症が水いぼウィルスを退治するからです。のどが腫れて、風邪が治るような反応です。必ず消えるわけではありません。

医師と行政が手をこまねく問題のありか
 このような事態の収拾を図ろうと、厚労省の感染症対策ガイドライン見直し検討委員も歴任した上述の園医は、『保護者の方が水いぼは取ってきてほしい、一緒にプールに入りたくないということなら、その親御さんの子どもが(プールに)入らなければ済む話ではないか。ラッシュガードを徹底する保育園もあるが、そこまでやらなくてもよろしいのではないか。ビート板を介してうつる可能性はあるかもしれないが、一般的に少ないと思う』と発言しています。別の小児科医からは、『医学的に根拠のないプール禁止は人権侵害・差別とも考えられることを、学校・幼稚園・保育園・スイミングスクールの責任者には理解いただきたい』とする意見も聞かれます。お二人とも、自然治癒するまでの放置が推奨されている水いぼの存在を、わざわざ診察室以外の場で指摘しても保護者を困惑させるだけで、メリットがあるとは思えないのでそっとしておくよう啓蒙しているのです。
 良かれと思い、耐水性ばんそうこう等で覆ったり、見えている部分だけ水いぼを取るなどの対策を施すと、『自然治癒傾向があり放置してよい』との小児科学会の見解はないがしろにされ、症状のある人に感染対策を施さなければいけない病気との誤ったメッセージとして受けとめられ、それが尾ひれをつけながらあらぬ方向に一人歩きするのが問題です。例えば、 『医師からイボの除去は適切ではないと診断されたにもかかわらず、園からは激しい痛みを伴う除去を求められています。医師の診断に従い除去しなかった子どもたちやその家族は、他の保護者たちからいわれのない非難を浴びることがあります』という自治体が公開する市民からの投稿は、問題の根深さを物語っています。差別や偏見がないようにとの配慮*にもかかわらず。
*児童生徒等に対する出席停止の措置等によって差別や偏見が生じることのないように十分に配慮する必要があります(厚生労働省:保育所における感染症対策ガイドライン、2018)、感染症にかかっている又はその疑いやおそれのある児童生徒、教職員等が差別・偏見の対象となることがないよう十分な配慮をすることも必要です(公益財団法人 日本学校保健会:学校において予防すべき感染症の解説、2018
 
水いぼも、感染してはいけない病気ではないと考えられるのではないでしょうか
 水いぼは、ウイルスが原因の感染症で治療法と予防法は確立されていません。しかし、自然と治り、感染してもインフルエンザのような激しい症状は出ません。このような、乳幼児の集団生活施設において現実的な感染対策が無く、軽い症状だけで治ってしまう多くの人がかかる感染症に手足口病があります。手足口病について、厚労省は「感染してはいけない特別な病気ではない」とホームページに公開しています。水いぼも、感染してはいけない病気ではないと捉えられるのではないでしょうか。
 
取れば1回で治るか徐々に大きくなり、赤くなって消えて無くなる何科に行けば、園は納得するか
 水いぼはプールに入れ(子ども家庭庁日本小児科学会日本皮膚科学会)、覆ったり治療する必要はなく放置してよい(日本小児科学会)とされています。しかし、過去には取らないと水遊びをさせてもらえなかった時代がありました。今でも、麻酔のテープを貼ってピンセットでむしり取る方法はありますが、取っても目に見えない潜伏期のウイルスがいて、しばらくするとまた出てくることがほとんどです。麻酔テープを使っても痛みが全く無くなるわけではなく、血が出るので恐怖感も手伝って結局は『怖い、おうちに帰ろう』と泣き叫ぶことが少なくありません。服に覆われていないところは取るよう言われてのことなのでしょうが、お顔はお願いされても取れません。大きいから、何か月も消えないから、人にうつさないよう取った方が良いという医学的根拠はありません。また、水いぼが炎症を起こして赤くなるのは化膿しているわけではなく、免疫力が働いて自然と治るときにみられる、蚊に刺されて赤くなるのと同じような反応です。ハトムギで治ったとおっしゃるお母さんが見せてくださいましたが、気づかないだけで他の場所に新たにできており治っていませんでした(ハトムギは、水いぼに効能・効果はありません)。水イボの感染拡大を防ぐ有効性が検証された方法はなく(日本皮膚科学会)、お勧めできる確実な方法も最初からなく(アメリカ皮膚科学会アメリカ疾病予防管理センター)、幼児が集団生活を送れば感染は避けられないのです。
 水いぼは放置してよく、プールに入れることは(日本小児科学会)、園の管理職にもご理解いただきたい点です。保護者は園に指摘されるたびに複数の医療機関を何度も受診し、「ウイルスが原因でも、感染対策は不要。自然治癒するまで放置してよい」との同じ説明を受け続ける実態があるからです。「うつるものかどうか、あるいは赤く炎症を起こした発疹を医療機関で診てもらうよう」保護者にたたみかけても、「うつされたもの(であり、患児と保護者には何の落ち度もありません。放置してよく、覆うなどの感染対策の必要は無く、プール禁止など園の活動を制限する根拠となりません)」と説明するのが関の山です。園の置かれた立場を考えると、「他人にうつさないよう、覆って隠すか麻酔のテープを使って取る必要があります。新しく出なくなるまで通院し、処置を続けプールは禁止です」、といった説明をお望みと想像しますが、そのような説明をする医療機関はおそらくありません。園が不条理だが公言できない事情をお抱えになり、お困りであろうことは重々承知しておりますが、これ以上の診療は医学的見地から逸脱し困難です。
 水いぼをわざわざ指摘する意味などないのではないか、という親御さんの疑問を感じることがあります。それは、最近は減りましたが、どこの病院に行っても治らず、水遊びをさせてもらえずひと夏を過ごす子供を抱えて、何とかならないかと夫婦であるいは祖母と一緒に来院されるご家族を、私を含め多くの医師は毎年夏になると診察してきたからです。言われなく疎外され、医者をはじめ回りの誰も手を差し伸べず、さぞかし寂しい思いをさせたはずです。そのつもりが無くても、結果的に水いぼのある方に無用な負担を強いるのは、もう終わりにしたいものです。
 
正論は沈黙し、不安が極論に拍車をかける
 いつまでも決め手に欠く方法の不毛な議論が、それも人目にさらされる夏の間に限って繰り返されるのは、うつることに対する根拠のない不安と誤解に振り回されているだけなことに、そろそろ社会は気づくべきです。水いぼを覆ったりプール禁止にしても効果は無く、毎年新たに水いぼになる子がいたことは医師も保育者も良く知っています。不十分な感染防止対策が、水いぼの原因では無いのです。医学的にも公衆衛生上も意義はないにもかかわらず、園が水いぼを指摘し医療機関への受診を指示し、保護者は「放置してよく、特段の配慮は不要でプールに入れる」との小児科学会の方針に沿った医師の説明を園に報告する実態の真相は何なのでしょうか。
 
誰に頼めばプールに入れるか:感染防止対策の真相と収拾
 水いぼがあってもプールに入れ(子ども家庭庁日本小児科学会日本皮膚科学会)、自然と治るまで放置してよく(日本小児科学会アメリカ皮膚科学会アメリカ疾病予防管理センター)、感染拡大を防ぐ有効性が検証された方法はありません(日本皮膚科学会)。
 一定の対策に言及しているのは、子ども家庭庁だけです。その理由を国は説明していませんが、放置してよいとの社会的合意が得られていないからではないでしょうか。保護者から「園でうつされる」という声が聞こえるうちは、「我が子が水いぼになった原因は、園が何もしなかったからなので、国は責任を取れ」と言われかねないと行政は気にかけると思います。そう言われないよう、「形ばかりの対策を取らざるを得ない」という立場に、行政を追いやってしまっているのではないでしょうか。「水いぼは感染してはいけない病気ではない」との合意形成がなされれば、取り立てたことは起こらないはずです。子ども家庭庁のガイドラインの内容は、保護者と保育園/こども家庭庁の間で話し合っていただく性格のものです。結局、プールに入れるように誰がしてくれるのかと言ったら、それは主権者である国民すなわち保護者の皆さんなのです。    
 感染症は、過去から新型コロナウイルス(新型コロナウイルス感染症に関する偏見や差別を防止するための法律)に至るまで、差別の歴史をきざんできました。「ウイルスは、人のやさしさを嫌う」と元WHOの専門家が説くように、思いやりが水いぼをやっつけます。水いぼを探し出して差別していたのでは、バイキンマンの思う壷です。新型コロナでも言われるように、正しく知り、間違って恐れることのないようにしたいものです。

 

2024-04-27 16:44:00

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水いぼはプールNGだった昭和

◆ あらまし
 昭和は、小さい子の水いぼは取らないとプールに入れてもらえない時代でした。しかし、その後『自然治癒傾向があり放置してよい』との小児科学会の考え(1)が行き渡り、タオルなどを共有しなければプールに入れ、ジクジクしたりかゆみが無ければ放置し、普段通り過ごせるようになり長らく経ちます。ある園医が『治りにくいことがあってもそんなに心配することは無い。ラッシュガードの徹底までしなくてもよろしいのではないか。ビート板を介してうつる可能性はあるかもしれないが一般的に少ないと思う』と言っているように(2)、水いぼは感染してはいけない特別な病気ではありません。ましてや、お子様の水いぼがお友達にうつしうつされ迷惑をかけ合うなどという考えは、地震で動物園からライオンが逃げたというフェイクと同様決してシェアしてはいけない誤解に過ぎません。上述の園医が示唆するように、時代は、水いぼがある子も無い子と同じように、とりたてて問題にすることなく接するようになりました。
 水いぼは、肌を触れ合う集団生活を送る幼児には、一年を通じてみられます。夏にだけ、目についた水イボに負担のかかる対策を講じる意味などないのです。うつされたくなかったら、集団生活を送らぬ以外に有効な方法はなく、これが、『我が子にうつらぬよう取ってきてほしい、一緒にプールに入りたくないと言うのなら、(水イボのあるお子さんを問題にするのではなく)そうと言う親御さんのお子さんがプールに入らなければ済む話ではないか』とする、厚労省の感染症対策ガイドライン見直し検討委員も歴任した上述の園医(2)の論拠です。別の小児科医からは、『医学的に根拠のないプール禁止は人権侵害・差別とも考えられることを、学校・幼稚園・保育園・スイミングスクールの責任者には理解いただきたい』(3)とする意見も聞かれます。お二人とも、自然治癒するまでの放置が推奨されている水いぼの存在を、わざわざ診察室以外の場で指摘しても保護者を困惑させるだけで、メリットがあるとは思えないのでそっとしておくよう啓蒙しているのです。
 良かれと思い耐水性ばんそうこう等で覆ったり、見えている部分だけ水いぼを取るなどの対策を施すと、『自然治癒傾向があり放置してよい』との小児科学会の見解はないがしろにされ、感染対策を施さなければいけない病気との誤ったメッセージとして受けとめられ、それが尾ひれをつけながらあらぬ方向に一人歩きするのが問題です。例えば、 『医師からイボの除去は適切ではないと診断されたにも関わらず、園からは激しい痛みを伴う除去を求められ、除去しないと他の保護者からいわれのない非難を浴びることがあります』という自治体が公開する市民からの投稿は(4)、問題の根深さを物語っています。差別や偏見がないようにとの配慮*にもかかわらず。
*感染症にかかっている又はその疑いやおそれのある児童生徒、教職員等が差別・偏見の対象となることがないよう十分な配慮をすることも必要です(5)、児童生徒等に対する出席停止の措置等によって差別や偏見が生じることのないように十分に配慮する必要があります(6)

◆ プール禁止の公式見解は無い
 毎年夏になると、「水いぼを指摘されたが、対処する必要があるか」との相談が寄せられます。
 水いぼのためにプールを禁止する公式見解はなく(1、5-7)、小児科学会は『自然治癒傾向があり放置してよい』と明言しています(1)。プールに入る時の一定のルールは無く、多数ある場合はタオルや浮輪を共有しない(1)、水いぼを衣類、包帯、耐水性ばんそ うこう等で覆う(6)との記載も見受けられます。放置して良いのですが、麻酔のシールを貼ってピンセットで取る方法もあります。当院でも事情を抱えた保護者の方に請われて致し方なく取ることはありますが、ピンセットでむしり取っても確実に治るとは限らず、以下の様な限界や疑問も投げかけられてきました。
 
① 水いぼを取ればプールに入れてもらえますが(8)、目に見えない潜伏期のウイルスはどこにいるかわからず、取れば水いぼウイルスはいなくなるという科学的根拠はありません。
② 周囲の大人が見つけた水いぼ罹患児はその一部に過ぎず、感染経路は肌を接触する小児の集団生活にあるためプールのみを禁止しても感染拡大は阻止できない(9)。
③ 取れというのは残酷(1)。なぜなら、麻酔のシールを貼っても全く痛くないわけではなく、子供は取られるという恐怖に襲われますし、取って出た血を見てさらに怖がるからです。また、取った跡が、へこんだ跡として残ってしまうこともあります。あるお母さんは、『自分自身、子どもの時に水いぼを取られたことが、トラウマとして残っている』と話してくださいました。『(水いぼをとらないとプールは入れないとは)理不尽だが、人質に取られているようなものなので従うほかない』と嘆いて、わが子の水いぼを取りに来たお父さんもいました。
 
◆ 多様な意見
 『自然治癒傾向があり放置してよい』(1)と小児科学会が明言する一方で、『数が少ないうちに取るのがよい』(8)と考える医師もいます。また、プールは入って構わず(7)、少ないうちに取ったほうが良いとする医師もプールは入れると唱えています。さらには、『保護者の方が取ってきてほしい、一緒に入りたくないということでしたら、その親御さんの子どもが(プールに)入らなければ済む話ではないか』(2)との意見も聞かれます。確かに言われてみると、対策を講じたために水いぼが減ったり無くなったとする医学専門家の話も、逆に対策を講じない施設で明らかに水いぼが増えたという話も耳に入ってはきません。
 このように、水いぼをめぐる医師と保護者、園からの意見はほぼ出し尽くされた感があります(1、2、8、10-13)。そこから導き出された結論は、子どもにストレスのかかるほどのプールの禁止は行き過ぎ(14)、統一見解はこれから形成される(15)とする以上に踏み込んだものはなく、水いぼは保護者と園が話し合って下さいというのが行政の立場のようです(4、14)。『水いぼのためプールに入れてもらえない』、『水いぼを指摘され困っている』という保護者の方は少なくありませんが、医療機関は個別のケースごとに保護者の方の後ろ盾になり、プールにいれてもらえるよう、あるいは自然に治るまでそっとしてもらえるよう園との交渉を残念ながらしていません。公にできない事情を、園が抱えているかもしれないからです。

◆ 水いぼにどのように向き合うか
 感染症ではあるが自然に治り、ウイルスがうつってから症状となって気がつくまで何週間も何か月もかかり、見つけた発疹が感染源の大半を占めるとも考えられず、感染経路を絶つ有効な方法もない水いぼに、私達はどのように向き合ったら良いのでしょうか。水いぼの次に揚げるような性格、
① 早期に取っても、新しく出てくることは少なくない。
② 自然治癒までの期間は多くの場合医療機関受診後、数週間から1年程度と一定しない。
③ イソジンを塗ると治ることがある。 
は以前より知られていますし、園医がプールは禁止しないと明言しうまくいっている地域もあるようです(7)。中には、うつる病気と聞いて様々な誤解や不安を抱く方もいらっしゃるかもしれませんので、周囲の人全てが納得する解決策を診察室の中だけで打ち出すのはそもそも困難です(15、16)。ですから、解決の糸口をつかむには社会で話し合うこと(14、16)も大切ではないかと感じます。

◆ 水いぼも、感染してはいけない病気ではないと考えられるのではないでしょうか
 水いぼは、ウイルスが原因の感染症で治療法と予防法は確立されていません。しかし、自然と治り、感染してもインフルエンザのような激しい症状は出ません。このような、 乳幼児の集団生活施設において現実的な感染対策が無く、軽い症状だけで治ってしまう多くの人がかかる感染症に手足口病があります。手足口病について、厚労省は「感染してはいけない特別な病気ではない」とホームページに公開しています(17)。水いぼも、感染してはいけない病気ではないと捉えられるのではないでしょうか。


Blog:『水イボを、みてもらってください』と言われました:誰に頼めばプールに入れるか


 参考文献・出典
 1.学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説 2021年改訂版、P38:日本小児科学会 2022年1月アクセス
 2.財団法人母子健康協会 2016年8月アクセス
 8.みずいぼ 日本小児皮膚科学会 2016年12月アクセス
 9.新潟県小児科医会 2016年8月アクセス
10.地域における幼稚園、保育園の伝染性軟属腫への対応と地区医師会の取り組みについて:日本臨床皮膚科医会雑誌:31(3)、401-408、2014.
11.
水いぼが止まらない:YOMIURI ONLINE、発言小町、2016年12月アクセス
12.子供の水いぼ、プールについて:YOMIURI ONLINE、発言小町、2016年12月アクセス
13.水いぼ、どうしたらいい?:朝日新聞デジタル apital、2016年12月アクセス
14.厚生省保育課(要原典)
15.委員会報告「学校感染症 第三種 その他の感染症:皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解に関する解説」に関する質問に対する回答:日本皮膚科学会雑誌:125(10)、1919、2015.
16.
水いぼ摘除の前に考えるべきこと 日本小児科医会乳幼児学校保健委員会委員長に聞く 2019年7月アクセス
17.手足口病に関するQ&A:厚生労働省、2020年7月アクセス


 

 
 

2022-02-11 16:43:57

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手足口病は登園できますか

 手足口病は発疹があっても、口の中が痛くて水や食事がとれなかったり熱がなければ、登園できます。登園許可証も不要です。
 手足口病は、手の平や足の裏に、小さな米粒の様な形の細長い赤いポツポツが出たり、口内炎のような発疹が口の中にできる、ウイルスが原因の病気です。このような症状は感染しても必ずしも現れず、発疹は無いのにウイルスを出しながら登園していることがあります。うつるかどうかを発疹の有無で区別できませんので、たまたま症状のでた人だけを登園禁止にしても、感染防止効果はなく非現実的と国は考えています。ウイルスが原因と聞くと、人にうつさないための隔離を考えがちですが、手足口病は知らずにほとんどの人が子どもの間に感染して免疫をつけてきたことでもあり、感染してはいけない病気ではないと厚生労働省はホームページで広報しています。
 そんなわけで、発疹があっても熱がなく、食事がとれていれば保育園や幼稚園に行けます保育所における感染症対策ガイドライン:こども家庭庁、P58学校において予防すべき感染症の解説:日本学校保健会。休まなければならないのは、口の中が痛くて水や食事がとれなかったり熱があるときです。その場合でも、医師が記入する意見書は不要とされています(保育所における感染症対策ガイドライン:こども家庭庁、P83-84)。
 予防対策として、外から帰った後や食事の前、トイレの後やオムツ交換後の手洗いが大切です。治った後も便に混ざってウイルスが排泄されることがあり、感染源となりうるからです。
 手足口病が治って2~3か月後、忘れたころに爪が変形することがあります。自然と元のきれいな爪に生え変わりますので、放っておいて結構です(手足口病後の爪変形・爪甲脱落症:国立感染症研究所)。

 

手足口病:厚生労働省

手足口病:国立感染症研究所

2021-11-14 17:39:35

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帯状疱疹のワクチン

大田区助成の詳細はこちら。いずれの帯状疱疹のワクチンも、新型コロナワクチンとは13日以上あいていれば打てます。

目次
帯状疱疹は予防できる
2種類あるワクチン
どちらのワクチンを選ぶか|打った方が良いか
弱毒生ワクチン
シングリックス
帯状疱疹は増えている
製薬会社の一般向け説明

帯状疱疹は予防できる 帯状疱疹は80才までに3人に1人がかかる、ご高齢になると症状が激しくなる傾向のある病気です。かかった人を苦しめるのが、時に顔をしかめるほどの神経痛です。神経痛は痛みの程度に差はあれ、50才以上の2割の方に3か月以上続きます。帯状疱疹はワクチンで予防でき、2016年から使われているワクチンは、帯状疱疹の発症率低減と重症化予防効果をあわせもちます(国立感染症研究所:帯状疱疹ワクチンの導入について)。帯状疱疹発症数のピークは60才代、発症率のピークは女性は70才代、男性は80才代にあります

2種類あるワクチン 帯状疱疹のワクチンには2種類あり、一つは1才の子が打っている水ぼうそうのワクチンと同じ弱毒生ワクチン、もう一つは予防効果が優れたシングリックスです。それぞれの特長は、弱毒生ワクチンは発熱などの副反応がないこと、シングリックスは効果の高さと持続性にあります。当院では、いずれのワクチンもお選びいただけ、予約不要で来院当日に接種しています。

どちらのワクチンを選ぶか|打った方が良いか シングリックスの効果が優れているのは、新型コロナウイルスのワクチンのようにウイルスに対する抵抗力が付きやすいよう工夫がされているからです。このため、発熱や倦怠感、肩の痛みなどの副反応が一定の頻度で起こり、2回接種し費用も高額です。しかし、それでも、帯状疱疹になった時の苦しさと仕事や日常生活への支障、治療費などの出費を考えてシングリックスを選ばれる方が増えています。優しさが特長の弱毒生ワクチンも、変わらず選ばれています。各々のワクチンの特徴などは、医師に直接お尋ねください。
 打った方が良いかどうかは、お一人お一人でお決めいただくことで、国はそのことについて何ら触れていません。打つかどうかお迷いなら、感情的には打った方が良いと思います。理屈を述べますと、予防効果のあるワクチンを国が勧めないのは、国民が過去に国を訴えるなど慎重な対応を国に求めてきたからです。このことが影響して、世界的に普及しているワクチンが日本では受けられなかったり、補助金が無いなどのワクチン・ギャップが過去に問題となりました。
 一方、60才以上の3人に1人がいずれかのワクチン接種を済ませているアメリカでは、日本より10年早い2006年に弱毒生ワクチン接種を始めました。国により医療事情は異なりますので単純に比較はできませんが、アメリカでは弱毒生ワクチンを打った人にもシングリックスの接種を勧めシングリッスを打てる年齢に上限はないとしています。シングリックスをご高齢の方にも勧める理由として、高齢になるほど帯状疱疹と神経痛にかかりやすくなるため、その分しっかりと予防する大切さをあげています。弱毒生ワクチンは接種年齢が進むと予防効果が落ちる欠点があり、60~69才の方が接種すると64%ある予防効果は、70~79才の方が接種すると41%に下がります。かたや、シングリックスは70才以上の方が接種しても、91%という効果の高さが特長です。このような背景から、アメリカでは2017年にシングリックスが認可されると、2020年から弱毒生ワクチンは使われなくなりました

弱毒生ワクチン
◆ ワクチンを打てる方
  50才以上の方。
◆ ワクチンを打てない方
  ステロイドや免疫抑制剤による治療中で免疫不全状態にある方、熱のある方、重い急性疾患にかかっている方。
◆ 効果
  帯状疱疹の発症率は半減し、発症しても症状は軽く済みます。
  3か月以上続く神経痛の発症率は、6割以上減ります。
  予防効果は接種年齢が進むに従い落ち、60~69才の方が打つと64%ありますが、70~79才だと41%、80才以上では18%に下がります。
  効果は8年もちます。帯状疱疹の発症を接種1年以内は68.7%減らしますが 8年後は4.2%しか減らせなくなります。帯状疱疹の発症を阻止する効果は8年で、帯状疱疹や神経痛に伴う生活の質低下をやわらげる効果は10年で、統計学的に失われます。
◆ 副反応
  注射部位の発赤 40%、腫れ 20%。
  いずれも、インフルエンザのワクチンのように自然とひきます。
◆ 他のワクチンとの間隔
  インフルエンザワクチンや新型コロナワクチンとの接種間隔に制限はなく、生ワクチンである麻しん風しんワクチン等との接種間隔は27日以上空けます。接種間隔のルールについては、こちらをご覧下さい。
◆ 注射の回数
  1回
◆ 費用
  6,000円(現金払いのみ)。予約不要。
◆ 弱毒生ワクチンの追加投与
  何年経ったら追加投与したら良いかについての指針などはありませんが、8年とか10年とか経ったらまたワクチンを打って差し支えありません。安全性は高く追加投与して健康被害が出るようなことはまず考えられませんが、接種年齢が進むにつれ予防効果は落ちます。
◆ シングリックの追加投与
  弱毒生ワクチンを接種した場合でも、後になってシングリックスを追加投与できます。アメリカでは、弱毒生ワクチンを接種した方にシングリックスを打つよう勧めています。

シングリックス
◆ ワクチンを打てる方
  50才以上の方。
  以下の方も打てます:弱毒生ワクチンを既に打っている方、帯状疱疹になったことのある方、子供の時に水ぼうそうにかかったかどうかわからない方
◆ ワクチンを打てない方
  熱のある方、重い急性疾患にかかっている方。
◆ 効果
  帯状疱疹の予防効果は50~69才で97%、70才以上でも殆ど落ちず91%。
  3か月以上続く神経痛の予防効果は50~69才で91%、70才以上でも89%。
  ウイルスに対する抵抗力は、10年経ってもほぼ保たれます(何年たったらまた打たなければならないかは、実際に使われ出したのが2017年で長期使用経験がありませんので、今後明らかにされます)。
◆ 副反応(発生頻度は新型コロナワクチンより低く、例えば発熱は新型コロナワクチンでは1~15%程度ありますが、シングリックスでは0.3%と稀です。)
  日常生活を送れない程度のもの:発熱 0.3 %、疲労 4.5 %、筋肉痛 4.5 %、注射部位の痛み 4.5 %。
  日常生活への支障を6人に1人が感じ、その多くは2~3日で治りますが、副反応を完全に感じなくなるまで長いと5~7日かかることも時にあります。
  わずかなものを含めると、約半数に起こります。
  発熱や腕の痛みが出たときのために、解熱剤(アセトアミノフェン/カロナール)をお渡しします。熱が出ないようにと、予防のために飲まないで下さい。
  翌日に熱がでても、差し支えない日を選んでの注射をお勧めします。
  注射当日は、激しい運動をお控え下さい。当日の入浴可。
◆ 他のワクチンとの間隔
  新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンも、接種間隔に制限なく打てます。詳しくはこちらをご覧下さい。
◆ 注射の回数
  2か月あけて2回。6か月以上あけない。
  6か月以上あいた場合は、なるべく早く2回目を打ちます。初回接種から再び打ち直す必要はありません。
  初回に副反応があっても、確実な効果のために2回目を打ちます。初回の副反応は、2回目の副反応発生を意味しません。
◆ 費用
  注射1回につき22,000円(現金払いのみ)。予約不要。(ごく稀に在庫を切らし、受診当日の接種をご容赦願うことがあります。当日でも結構ですので、受診日を電話でお知らせくだされば今ある在庫から確保いたします。)
◆ 参考資料
  国立感染症研究所:新規帯状疱疹サブユニットワクチン

帯状疱疹は増えている 帯状疱疹は増える傾向にあり、発症率は1997年までの20年間で68%上昇しました(ウイルス.68、2018国立感染症研究所)。その原因は、長寿となったことと、2014年より全ての子が水ぼうそうのワクチンを打つようになり水ぼうそうが減ったことにあります。水ぼうそうのワクチンを2回打った今の子が、帯状疱疹になることは極めて稀ですので、100年先には帯状疱疹は稀にみる過去の病気になると言われています。

製薬会社の一般向け説明
 50才を過ぎたら気をつけたい帯状疱疹 阪大微生物病研究会
 50才を過ぎたら帯状疱疹の予防接種ができます 帯状疱疹になりやすい人 グラクソ・スミスクライン
 

2021-10-08 18:36:13

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ヘルペスを感じたら薬を飲む、PIT: Patient initiated therapy

薬が欲しくても、お出しできないことがあります。 市販薬と異なり、処方薬は医師による判断が必要です診断に必要な出て間もない、できればかさぶたになる前の皮疹を見せていただくか、学会認定皮膚科専門医に相当する単純疱疹に精通した医師の紹介状が必要です。ヘルペスに間違いない、まったく同じ症状を他の医師にヘルペスといわれ薬が出た、辛い痛みにヘルペスの飲み薬が良く効いたといった、患者申告のみによる処方を医療保険は認めません。

 繰り返すヘルペスは、早目の飲み薬が効きます。ウイルスの増殖は水ぶくれになる前に既に始まっており、膿やかさぶたになったらピークは過ぎているからです。薬は早ければその分よく効きますので、出そうだなと感じたらすぐ飲めるよう、あらかじめ薬を出せるようになっています。もらった薬は普段から持ち歩き、単純ヘルペスと分かったらすぐに2回飲みます。ヘルペスは軽くて済み、発疹が出る前の痛みが分かる方では、その時点で飲むと出ないで済むこともあります。ヘルペスが繰り返す場所は問いません。口のヘルペスでも性器ヘルペスでも、同じように効きます。この飲み方はPatient initiated therapy:PITと呼ばれ、海外では何十年も前から行われてきました。
 この治療でも、繰り返さなくすることは残念ながらできません。薬はその時々のウイルスの増殖は抑えますが、潜んでいるウイルスを根絶させる作用はないからです。このため、飲んだら次の分を補充しておく必要があります。月2回繰り返すことがある場合は、その旨医師にお伝えください。
 いつものヘルペスが診察時に出ていたら、今すぐ飲む分と、次回再発時に飲む分の両方の薬を処方できます。薬を出してもらうには、単純ヘルペスに間違いないという診察した医師の判断が必要です。『口が痛くなりネットに出ているヘルペスに似ている』とか、『人からヘルペスだと言われた』というお話しだけでは薬は出せません。それが単純ヘルペスと限らないからです。

単純ヘルペスについて詳しくはこちら

2019-04-06 08:47:26

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りんご病とは

 りんご病は、子どものほっぺたや腕の外側や、お尻から太ももが赤くなる病気です。原因はウイルスですが、赤くなった時にはかかってから時間がたち治り、ウイルスはもはや体から出ていません。人にはうつらないため、りんご病でも幼稚園や保育園に通えます。保育園や幼稚園を管轄する厚生労働者や文部科学省が、そう言っています。元気なら、家で過ごすなど隔離する意味はありません。
 りんご病になる前、ウイルスに感染したときに熱が出る人もいますが、全く症状が出ないこともあります。また、ウイルスに感染してもリンゴ病にならないこともあります。このように、元気な人でもりんご病のウイルスを出していることがあり、インフルエンザと違い誰がウイルスに感染しているかは分かりません。手洗いを心がけ、妊婦さんは子どもの送迎時等に感染防止策を講じます。

保育所における感染症対策ガイドライン 2018 年改訂版、厚生労働省、P55
日本学校保険協会 学校において予防すべき感染症の解説、日本学校保健会、P53
学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説、日本小児科学会、P26   
伝染性紅斑がはやっています 東京都感染情報センター 2018年11月
りんご病 東京都子供医療ガイド
伝染性紅斑とは 国立感染症研究所

2019-01-16 21:41:35

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単純ヘルペスに飲み薬が効くわけ

薬が欲しくても、お出しできないことがあります。 市販薬と異なり、処方薬は医師による医学的判断が必要です。ヘルペスに間違いない、まったく同じ症状を他の医師にヘルペスといわれ薬が出た、といった患者申告のみを、正当な処方理由と医療保険制度は認めません。

 単純ヘルペス(単純疱疹)は、口のまわりや下半身などにチクチク痛む小さな水ぶくれが出来る病気です。疲れたりした時に繰り返すことがあり、早めに薬を飲むと軽く済みます。つけ薬もありますが、体の中の原因ウイルスまで届く、飲み薬の方が効きます。単純ヘルペスの原因は、神経の根本に潜んでいるでウイルスが疲れなどで増えることにあり、それが神経を伝わって皮膚に流れ出てチクチクした発疹になるからです。
 単純ヘルペスかどうかは、皮膚科に精通した医師による特徴的な皮疹や症状より診断されます。水ぶくれを検査して原因のウイルスがいれば単純ヘルペスと証明できますが、ほとんどの場合特徴的な発疹より単純ヘルペスと分かります。繰り返す場所は口のまわりや腰回りなどが多いですが、腕や指、太もも、背中などのこともあります。繰り返す場所は、毎回ほぼ同じです。繰り返すきっかけは睡眠不足や仕事の疲れ、風邪のほか、日焼けや生理などのこともありますが、はっきりしたきっかけ無く繰り返すこともあります。針でつつかれたようなチクチクした痛みを殆どの場合伴い、むずがゆいこともあります。このような出そうなという感じが来ると、半日程で小さな水ぶくれが現れます。繰り返す頻度は様々で、毎月のように繰り返す人も、冬に1~2回という人も、数年に1度の人も、ウイルスを持っていても出たことのない人もいます。、
 アトピー性皮膚炎の状態が悪いときには、単純ヘルペスは皮膚から皮膚にうつり広がることがありますので、普段からアトピーを良くしておくことは大切です。健康な皮膚において、ウイルスが広がることは通常ありません。
 飲み薬は再発毎のウイルスの増殖は抑えますが、再発を減らしたり体の中からウイルスを消し去ることはできません。繰り返す性器ヘルペスには、毎日薬を飲む治療方法もあります。

単純ヘルペスについて詳しくはこちら
 

 

2016-10-27 10:46:07

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