京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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皮膚科事始め いなばの白ウサギ

皮膚科事始め いなばの白ウサギ

 皮膚病は目に見えるため、皮疹の形に基づいた病名が昔からあり、当用漢字にない馴染のない漢字が使われています。尋常性ざ瘡とはニキビ、尋常性疣贅とはウイルス性のイボのことです。水虫は足白癬で、癬とは皮膚病を意味します。急性痘瘡状苔癬状粃糠疹、なんていう漢文の様な病名もあります。頭を抱えながら心電図を勉強中のアメリカの医学生から、日本の医学生は病名などの医学用語を英語のほかに日本語でも覚えるのか、と訊かれたことがあります。ちみに水虫は世界中どこに行っても身近な病気で,英語でアスリートフット,運動選手の足と呼びます。
 皮膚病の歴史をひもとくと、その最初の記述はいなばの白ウサギがサメに襲われ皮をはがされたときに、ガマの穂の粉をはたいたことにさかのぼることができます。このガマ、漢字で書くと蒲、蒲焼の蒲でもあります。蒲焼の語源は、ウナギをその昔、割かずにそのままブツ切りにして串に刺して焼いたその姿が、蒲の穂に似ていることに由来するとの説があると、絶滅危惧種の商店街のウナギ屋さんのおじさんが教えてくれましたが、真偽のほどはいかに。

2016-08-18 12:09:36

医療コラム