京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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動くしこりの正体

動くしこりの正体

 ある日しこりに気が付き、何だろうと思っていたら場所がずれていく。動いている。こんなことが起こるのか。このような話を聞くと、皮膚科医は「川魚を生で食べませんでしたか。ドジョウやホタルイカの踊り食いをしませんでしたか。」と患者さんに聞きます。そう言えば、と答えるほとんどの方に心当たりがあり、動くしこりの原因が解明します。そう、寄生虫です。
 高度成長時代に、東南アジアへの旅行が盛んな時期がありました。そこに行くと、とんでもなくおいしい白身の刺身が出てくるんだそうです。出されるがままにそれを食べて、寄生虫がついてしまった人が皮膚科を受診されました。鯛かヒラメだと信じて食べた刺身の正体は、タイワンドジョウ、雷魚だったのです。また、バブル時代に東京に生きたホタルイカが日本海から輸送され、海水をはった器の中で魅惑的な光を放ちながら泳ぐホタルイカを、箸でつまんで食べるというのがもてはやされました。この宴席の後、忘れたころにできたしこりが、動いた方もいらっしゃいました。一旦ホタルイカを冷凍すれば、生で食べても寄生虫の心配はありません。くわばら、くわばら。

2016-08-18 12:13:45

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