京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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化粧かぶれを皮膚科医はどのように見ているか

化粧かぶれを皮膚科医はどのように見ているか

保湿成分の取り過ぎが原因の大半
 化粧品の成分に、アレルギー性にかぶれることが稀ながらあります。しかし、化粧品が合わないとか化粧水がしみるといった訴えのほとんどは、皮膚の保湿成分が失われて起きた刺激性接触皮膚炎です。過剰なクレンジングとクリームで擦るたびに、大切な保湿成分は失われていきます。化粧品や皮膚に原因があることはむしろ稀で、皿洗いや掃除で手が荒れるのと同じことを無意識のうちに健康な顔の皮膚に起こしているのです。起こりやすいところは、皮膚の薄いまぶた、こすり易い頬、口紅を落とす口の回りで、利き手側の方が症状が激しい傾向にあります。念入りに洗うのは美徳、とは限らないのです。

治るが、問題は繰り返させないこと
 起きた刺激性接触皮膚炎は、治療薬で速やかに治ります。大切なのは、クレンジングを控えめにしクリームで擦らないよう心掛けないと繰り返すことです。このような説明をすると「化粧はしてはいけないのですか」と誤解されることがありますが、そうではなく、化粧はしてよいが保湿成分を無意識のうちに取り去らないことがポイントです。肌の健康のために。

保湿はして良く、大事なのは保湿を必要と感じない化粧
 洗顔後の肌のつっぱりや乾燥は、すぐに保湿してうるおいを与えれば元に戻り、健康な皮膚は維持されているとの考えがあるようです。しかし、一旦保湿成分を失い皮膚のバリア機能が障害されると、直後の保湿でつっぱらなくしても、肌の生理機能は正常に戻っていないことに理解が必要です。保湿するのは差し支えありませんが、保湿を必要と感じない程度のクレンジングに留めクリームで擦らないことが極めて大切です。実際、クレンジングで毛穴の中の汚れや化粧を落とすのを止めたら、それまでのスキントラブルが起こらなくなった方がいらっしゃいました。

化粧品の肌への浸透
 優しくなじませるほどに肌の奥深くに浸透し魅力あふれる効果が醸し出されるといったことは、夢見心地に浮かれることなく理性をもってお楽しみ下さい。皮膚を介する呼吸や栄養摂取などはありえないとする、専門家のコメントが参考になると思います。化粧品が、厚さ0.1mmに満たない角層よりも深く浸透するかのような印象を与える広告表現を、日本化粧品工業連合会は不適切としています。

鍵を握る化粧品の数と擦る回数
 乾燥を何とかしたくて化粧水や乳液、クリーム等を塗り重ねそのたびに皮膚を擦り、それらを落としたくて過剰な洗浄を続け悪循環から抜け出せないことが少なくない、と女性の医学専門家は指摘しています。その解決策として、化粧品の数を減らし皮膚を擦る回数を減らす大切さを強調しています。治療する際の化粧指導として、朝は水で洗顔してから治療薬を塗りその上に遮光クリームとファンデーション、夜はオイル系クレンジングで擦らないように汚れを浮かして洗顔料を使わずに洗い流し治療薬を塗ることを提唱しています。

それでも繰り返すときは
 とにかく少し気をつけて、皮膚科に行かずに済めばいいのです。保湿成分の取り過ぎに似ていても、別の原因のこともあり得ます。気になる化粧品を肘の内側に毎日7日間塗り、赤くなったらスマホに撮って皮膚科を受診して下さい。

2020-08-09 16:47:17

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