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着物を染めた清流、呑川

着物を染めた清流、呑川

 蒲田の北側を、呑川は東京湾に向けて流れています。昭和50年代は異臭の漂うドブ川でしたが、その昔はきれいな清流だったそうです。ある和服屋さんの大旦那から和菓子前にお茶をすすりながら聞いた話ですが、子供の頃は呑川のふちに着物の染め物屋があり、その清流に着物をさらし染め上げていたそうです。着物を染めるには清流が必要で、吞川のほかに当時の東京では高田馬場辺りの神田川でも行われていたそうです。
 この吞川に注ぐ支流を遡ると、洗足池にたどり着きます。池の名は日蓮聖人が足を洗ったことに由来し、そのほとりには日蓮聖人が袈裟を掛けたという松が生えています。春には池の畔に桜が咲き乱れ、薄ピンク色の花びらが水面を覆う様は絵のようです。大田区が管理するボート屋さんがあり、家族連れに人気のボートを漕いでいると鯉や亀が寄ってきます。ボートの桟橋には、違法に放たれ捕獲された巨大熱帯魚のアリゲーターガーが水槽の中を泳いでいます。池の北側には勝海舟夫妻のお墓もあり、道路を挟んだ向かいの別邸で勝海舟は洗足池越しの富士山を眺めながら晩年を過ごしました。残念なことに、その別邸は昭和の初期に焼失したそうです。洗足池へは、蒲田から池上線に乗り15分ほどの洗足池駅で下車した目の前です。
 池上線で蒲田から2駅目で下り吞川を渡ると、日蓮宗総本山の池上本門寺があります。力道山のお墓があり、江戸時代の終わりに江戸城を目前にした官軍は、ここ池上本門寺に陣を敷いたそうです。勝海舟と西郷隆盛が江戸城開城を交渉したという、見事な日本庭園を眺めながらの喫茶や食事は格別です。
 アロマスクエアの北側に位置するさかさ川通りは、呑川に注ぐ六郷用水の跡です。六郷用水は今でも大田区内をせせらぎとなって流れており、最寄り駅の沼部駅または多摩川駅は蒲田から多摩川線で10分ほどです。沼部駅で下りた六郷用水の先には、福山雅治さんのヒット曲のモデルになったという桜坂があります。多摩川駅のわきには古墳があり、秋になり古墳を覆う木々が落葉するとその丸い輪郭を現します。古墳の脇には無料の展示室もあります。

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2017-01-15 19:47:58

蒲田