京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック
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皮膚をこすって体を鍛える
皮膚をこすって体を鍛える
その昔、乾布摩擦なるものがありました。裸になって乾いたタオルで体をこすると、摩擦熱のため冬でも寒くなく肌が鍛えられ風邪をひかない丈夫な体になるというのです。固いもので皮膚をこするとアカが取れ丈夫な健康な肌になるというのは、皮膚科学的には実は根拠がありません。皮膚の表面の保湿成分を取り過ぎて乾燥させ、湿疹の原因となることがあるからです。実際、繰り返す湿疹によるかゆみが、ナイロンタオルを止めて良くなることは皮膚科医の間では昔から良く知られています。皮膚の汚れやアカは、強くこすらなくても木綿のタオル(温泉に行くと部屋に置いてあるようなタオル)で十分に取れます。
お風呂でナイロンタオルを使っている人にみられるもう一つの症状が、うっすらとした褐色のまだら模様です。ナイロンタオル皮膚炎と世ばれ、、皮膚にアミロイドという物質が沈着して起こります。このまだら模様を診察すると、皮膚科医はナイロンタオルを使っていることを言い当てることができます。ナイロンタオル皮膚炎は日本に多くみられますが、海外でもヘチマや固い植物繊維で織ったタオルを使う習慣のある地域から報告されています。
私も以前はナイロンタオルでゴシゴシ体を洗っていましたが、皮膚科医になりナイロンタオル皮膚炎や乾燥に伴う湿疹の原因となることを知り使うのをやめました。
2016-08-18 12:04:32
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