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手足口病は登園できますか

手足口病は登園できますか

 手足口病は発疹があっても、口の中が痛くて水や食事がとれなかったり熱がなければ、登園できます。
 手足口病は、手の平や足の裏に、小さな米粒の様な形の細長い赤いポツポツが出たり、口内炎のような発疹が口の中にできる、ウイルスが原因の病気です。このような症状は感染しても必ずしも現れず、発疹は無いのにウイルスを出しながら登園していることがあります。うつるかどうかを発疹の有無で区別できませんので、たまたま症状のでた人だけを登園禁止にしても、感染防止効果はなく非現実的と国は考えています。ウイルスが原因と聞くと、人にうつさないための隔離を考えがちですが、手足口病は知らずにほとんどの人が子どもの間に感染して免疫をつけてきたことでもあり、感染してはいけない病気ではないと厚生労働省はホームページで広報しています。
 そんなわけで、発疹があっても熱がなく、食事がとれていれば保育園や幼稚園に行けます保育所における感染症対策ガイドライン:厚生労働省、P54学校において予防すべき感染症の解説:日本学校保健会。休まなければならないのは、口の中が痛くて水や食事がとれなかったり熱があるときです。その場合でも、医師が記入する登園許可証や治癒証明書は不要とされています(保育所における感染症対策ガイドライン:厚生労働省、P39)。
 予防対策として、外から帰った後や食事の前、トイレの後やオムツ交換後の手洗いが大切です。治った後も便に混ざってウイルスが排泄されることがあり、感染源となりうるからです。
 手足口病が治って2~3か月後、忘れたころに爪が変形することがあります。自然と元のきれいな爪に生え変わりますので、放っておいて結構です(手足口病後の爪変形・爪甲脱落症:国立感染症研究所)。

 

手足口病:厚生労働省

手足口病:国立感染症研究所

2021-11-14 17:39:35

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