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乳首のかゆみやカサカサ、浸出液によるジクジクや痛い亀裂、切れ目は皮膚炎ですので、ほかの部位と同様にステロイドを塗って良くした後、繰り返さないようタクロリムス(プロトピック®)や保湿剤、ワセリンなどを長期に塗り続けて正常な状態を保ちます。ステロイドは標準治療であるベリーストロングの強さを選びます。リンデロンV軟膏等ストロング以下の強さでは、調子が良くなったように感じても治らず問題解決に至りません。ステロイドで完全に治ったと思っても繰り返すようなら、治った後にクロリムス(プロトピック®)によるプロアクティブ療法を行います。男性はこれでうまくいきます。 女性がこの方法で良くならない場合は、次のように工夫します。まず、乳頭が擦れにくくなるよう下着は2サイズ大きくします。そして、厚めのガーゼなどの中央を丸くくり抜き、空いた穴に乳首が埋まるよう当てます。洗剤のキャップで乳首を覆い、成功した人もいます。弱い力ながら擦れたり圧迫されることが原因ですので、そのような環境を改善するよう工夫すればよくなります。外陰部もステロイドでよくしてタクロリムスで再発を防ぎます。 ジクジクは化膿ではなく、激しい炎症による浸出液です。この症状や塗り薬により、乳腺に将来にわたり影響することはありません。 アトピーについて、詳しくはこちら。
2018-06-04 07:18:33
アトピー性皮膚炎