京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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ヘルペスを感じたら薬を飲む、PIT: Patient initiated therapy

ヘルペスを感じたら薬を飲む、PIT: Patient initiated therapy

薬が欲しくても、お出しできないことがあります。 市販薬と異なり、処方薬は医師による判断が必要です診断に必要な出て間もない、できればかさぶたになる前の皮疹を見せていただくか、学会認定皮膚科専門医に相当する単純疱疹に精通した医師の紹介状が必要です。ヘルペスに間違いない、まったく同じ症状を他の医師にヘルペスといわれ薬が出た、辛い痛みにヘルペスの飲み薬が良く効いたといった、患者申告のみによる処方を医療保険は認めません。

 繰り返すヘルペスは、早目の飲み薬が効きます。ウイルスの増殖は水ぶくれになる前に既に始まっており、膿やかさぶたになったらピークは過ぎているからです。薬は早ければその分よく効きますので、出そうだなと感じたらすぐ飲めるよう、あらかじめ薬を出せるようになっています。もらった薬は普段から持ち歩き、単純ヘルペスと分かったらすぐに2回飲みます。ヘルペスは軽くて済み、発疹が出る前の痛みが分かる方では、その時点で飲むと出ないで済むこともあります。ヘルペスが繰り返す場所は問いません。口のヘルペスでも性器ヘルペスでも、同じように効きます。この飲み方はPatient initiated therapy:PITと呼ばれ、海外では何十年も前から行われてきました。
 この治療でも、繰り返さなくすることは残念ながらできません。薬はその時々のウイルスの増殖は抑えますが、潜んでいるウイルスを根絶させる作用はないからです。このため、飲んだら次の分を補充しておく必要があります。月2回繰り返すことがある場合は、その旨医師にお伝えください。
 いつものヘルペスが診察時に出ていたら、今すぐ飲む分と、次回再発時に飲む分の両方の薬を処方できます。薬を出してもらうには、単純ヘルペスに間違いないという診察した医師の判断が必要です。『口が痛くなりネットに出ているヘルペスに似ている』とか、『人からヘルペスだと言われた』というお話しだけでは薬は出せません。それが単純ヘルペスと限らないからです。

単純ヘルペスについて詳しくはこちら

2019-04-06 08:47:26

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