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脇の下や股、お尻、女性では胸の同じところに、何年にもわたって繰り返す痛いしこりです。ニキビのような小さなプツで始まり、しこりとなり時々痛くなりながら時間をかけて大きくなります。最初はおできと区別がつきませんが、おできと異なり化膿止めの抗生物質や痛み止めの飲み薬がそれ程効かない、激しく腫れてもないのに夜眠れないくらい痛む、切って膿を出しても良くなり切らないといった特徴があります。 病名に化膿という言葉がついていますが原因は菌ではなく、化膿に似た腫れを起こしやすい毛穴の性格や、体格などが影響していると考えられています。したがって、化膿止めを塗ったり飲んだりしますが、オデキのように1、2回飲むと良く効いてすぐに楽になるとは限りません。ロキソニンなどを飲んでも辛い痛みには強めの痛み止めを処方したり、ブヨブヨしていれば刺したり小さく切って膿を出した後に炎症止めのステロイドを流し込むこともあります。1回の受診で解決し満足できるようになることは少なく、負担の少ない治療から始めその効果をみながら、どうするのがよさそうか医師が提案しますのでそのたびごとに患者さんに選んでいただくことが多いです。このような治療をしてもなかなか治らず繰り返し、初期には診断がはっきりさせられないこともあるため、病院を転々とする人が少なくありません。 複数のしこりがつながって大きくなったり、膿がしょっちゅう出る場合は手術や腕にする別の種類の注射が有効です。手術は、まとまった休みのとれるときに入院してやります。この注射は1週間に1回打ち、自宅でも出来ます。このような治療をお考えの方には、やっている医療機関を紹介しています。 欧米ではご家族に似た症状のある方がいらっしゃいますが、日本ではご家族に何人もみられることは極めてまれです。 化膿性汗腺炎 簡単セルフチェック
2019-10-10 12:46:13
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