京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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ニキビ

 ニキビは顔や背中、胸にできる慢性の病気で、早いと小学生からみられます。目に見えない毛穴のつまりが原因で、ニキビの回りの毛穴は赤くなる前に既につまっています。この見えない毛穴のつまりを取り除くことが治療には必要ですので、病院でもらった薬を顔全体に塗ります。赤いニキビにだけ塗るのではないことに注意します。これによりニキビを良くし、へこんだニキビ跡を予防する効果が得られます。
 ところが、塗り薬はカサカサやヒリヒリといった刺激を伴いやすいために使いにくく、その効果をすぐには実感できません。このため、残念なことに治療半ばで諦めてしまう方も少なくありません。このようなことのないよう、保湿剤を併用したり、肌に合わないと誤解せずに3か月単位でじっくりと構えて治療する心構えも大切です。治療のコツをつかみ地道に続けると、へこんだニキビ跡がこれ以上増えないという見逃せない効果も得られます。
 治るかどうかは、つまり、半年1年と塗り続けられるかどうかで決まります。全く効かないことはまずありませんので、2~3か月で効かなかったと決めつけるのは慌てすぎです。途中でやめても、思いたったらいつでも何度でも再び始められますし、同じ薬でも塗る範囲や量を変えるだけで治ったりします。
 ニキビは白人の方が激しく、日本の病院で使われている治療薬は既に何十年も欧米で使われてきたこともあり、その効果と安全性は確立されています。塗ればすぐに消え二度と出てこなくなるという薬ではありませんが、時間と手間がかかっても結局は一番近道の方法と言えるかもしれません。ニキビで病院に行く人は1割に過ぎず、多くの人は見聞きした自己流の方法で対処していると学術調査は明らかにしています。
 かつては、「青春のシンボル」あるいは「たかがニキビ」と言って顧みられない時代もありました。しかしその後、即効性に不満が残るものの科学的に有効性が証明された治療薬が手に入るようになり、さらには患者さんの精神的な負担となっている側面も明らかにされ、今日では10代の子供から大人まで多くの人が医療機関で治療を受けています。

 目次 
小学生や中学生でも、病院にかかった方がよいですか。
胸や背中のニキビもみていますか。
Q 赤いニキビに塗ったのに、新しく出てきて効きませんでした。 
Q ニキビ跡が消えません。
Q 保湿しているのに治りません。保湿しながら薬を塗ると、もっと良くなりますか。
Q 薬を塗るとかさつきます。
Q 3か月を目安に治療すると言われたのに、治りませんでした。 
Q 薬を塗っているのに、あご(えらの部分・あご先)や 平らになった赤い跡が消えません。生理の時にいつまでも出てきます。
Q 薬は効きましたが、止めたらまた出てきました。
Q 薬は何本まで出してもらえますか。
Q 原因の毛穴の詰りは、なぜ起きるのですか。
Q ホルモンのバランスが影響していますか。
Q 食べてはいけないものはありますか。
Q 石鹸は、どのようなものを使ったらよいですか。
Q お化粧はダメですか。
Q 化粧とニキビの薬を塗る順番は?
Q 宣伝している薬と病院の薬は違いますか(日本皮膚科学会のサイトへ移動)。
Q 保険の効かない治療はどうですか(日本皮膚科学会のサイトへ移動)。

日本痤瘡研究会 ニキビQ&A
Blog:皮膚科医泣かせの背中ニキビ
 
ディフェリン

ディフェリン
540円

ベピオ

ベピオ
540円

エピデュオ

エピデュオ
720円

デュアック

デュアック
460円

アダパレン(後発品)

アダパレン(後発品)
230円

アゼライン酸

アゼライン酸
1,500円

   原因の毛穴の詰まり

Q 小学生や中学生でも、病院にかかった方がよいですか。
A ニキビを病気と捉えることは大切とされています。理由の一つは、へこんだニキビ跡を残すと大変治りにくいためです。このような跡は小さなものを含めると日本人のニキビの9割の方にあり、跡を残さないためには医療機関におけるニキビ治療が有効とされています。なぜなら、へこんだニキビ跡の少ない人は治療開始が早く、薬は病院で出されたものを使っていたことが明らかにされているからです。もう一つは、ニキビによる精神的な負担は、回りの人が思っている以上に大きいためです。このような点より、「子供のニキビ」と軽視せず中学生や小学生を病院に連れていくことは大切です。
保護者向け 子どもの思春期ニキビ対策

Q 胸や背中のニキビもみていますか。
A 胸や背中のニキビに、保険が認める塗り薬を使って治療しています。ただし、顔に比べて皮膚が厚いので薬の吸収が悪く、その分良くなるスピードがゆっくりで、塗る面積も広いため使う薬の量も顔の何倍も使います。男女問わず、中学生にも使えます。

Q 赤いニキビに塗ったのに、新しく出てきて効きませんでした。
A 薬はニキビの無いところにも塗らないと、後からでてきます。それは、きれいなところにも、ニキビ予備軍の目に見えない毛穴のふさがりがあるからです。薬は、まぶた以外の顔全体に塗ります。よくなってやめると、再び毛穴が詰まって3~4か月すると出てきますので、塗り続けることもポイントです。

Q ニキビ跡が消えません。
A 患者さんがニキビ跡と呼んでいるものには、茶色い跡、平らな赤い跡、へこんだ跡の3つがあります。いずれも、ニキビ治療薬を普段から使ってニキビの出にくい状態を維持することが大切です。
【茶色い跡】茶色い跡は日焼けの跡と同じように自然と消えますが、半年から1年程度かかります。最良の解決策は、新たな赤いニキビが出にくい状態をニキビ治療薬を使って作ることです。ビタミンCの内服や、自由診療でビタミンCのイオントフォレーシスなどが行われていますが、予防に勝る治療はありません。いつまでも消えないように感じるのは、新たに赤いニキビができて次々と茶色くなるためです。もしも消えなかったら、茶色い跡は増え続けるはずです。
【平らな赤い跡】茶色い跡より消えるのに時間がかかり、7~8か月から1年以上かかることもあります。ビタミンCのローションがある程度効果があり、当院ではロート製薬の高濃度ピュアビタミンC(3,000円、顔全体に1日2回塗って1か月分)をご用意しています。一部の医療機関で、赤あざや傷跡の赤みに効果のあるレーザー照射が試みられています。ニキビ治療薬を使って新たな赤いニキビを作らなければ、時間がかかっても自然に消えます。
【へこんだ跡】傷の治りを整えるレーザーや、ケミカルピーリングが行われています。レーザは、目に見えない位の小さな傷を作ってコラーゲンなどの細胞外基質の生成を促し効果を発揮します。ケミカルピーリングは肌を削って皮膚を入れかえる、若返り効果を狙ったものです。深目に削るときれいになりますが、東洋人では色が付いて取れなくなってしまうため通常深く削ることはしません。白人なら、色が残らずとてもきれいになります。
 へこんだニキビ跡は小さなものを含めると、日本人のニキビの9割の方にあることが学術調査で分かっています。このようなニキビ跡を作りにくくするには、病院で処方される毛穴のつまりを取る作用をもつニキビ治療薬が有効とされています。実際にへこんだニキビ跡の少ない人は治療を始めた年齢が早く、薬は病院で出されたものを使っていたことが明らかにされています。

Q 保湿しているのに治りません。保湿しながら薬を塗ると、もっと良くなりますか。
A 軽いニキビなら保湿クリームでも、ニキビ治療薬から有効成分を抜いたものでも良くなります。うまくすると、治ってしまいます。だからといってニキビの原因が乾燥であり、保湿剤を続けることが大切ということではありません。実は保湿成分がニキビを良くする効果はなく、そればかりか下地に保湿剤を塗ると、その上に塗った薬は肌に届きにくくなるため効きが悪くなります。このように、保湿を続けながらニキビ治療薬を塗ると逆効果で、専門家はむやみに保湿をしている患者が少なくないと警鐘を鳴らしています(日本皮膚科学会雑誌:128,2018)。ヒルドイドローションなどは、ニキビ治療薬を塗るとかさつく時だけにして、かさつかなくなったら止めます。普段から使っている化粧水などは、続けて差し支えありません。

Q 薬を塗るとかさつきます。
A 乾燥やかさつきは少しづつ慣れていきますが、次のよう対処法があります。
① 一度に広範囲に塗らずに、狭い範囲から数日から2週間くらいかけて少しずつ塗り広げていく。
② 薬を塗ったら洗い流す。薬は塗って10分ほどで細胞に結合し効果を出すため、洗い流しても効果は落ちません。化粧の上から塗っても結構です。
③ より乾燥しにくい薬に変える。乾燥はエピデュオが一番出やすく、次がディフェリン、比較的マイルドなのがデュアックとベピオです。これより刺激が少ない薬にアゼライン酸(ロート製薬 DRX AZAクリア)がありますが、保険が効かないため1本15gを1,500円で院内で販売しています。
④ クレンジングのし過ぎはありませんか。化粧を残さないように洗浄が過剰になり、皮膚の保湿成分まで取り去ってしまっている女性が少ないことを皮膚科医が指摘しています。ダブル洗顔は必要なく、口の回りのかさつきは洗い過ぎのサインです。クリームで化粧を落とせば十分との皮膚科医の意見も聞かれます。洗顔後のつっぱりは洗い過ぎです。トラブルは洗い過ぎで起きても、化粧が多少残っていても起きません。

Q 3か月を目安に治療すると言われたのに、治りませんでした。
A ふくらんだニキビが減っていたり、新しく出るニキビが小さくなったり数が減っていたら、薬は効いています。平らになった赤や茶色いあとは、半年くらいかかって自然に消えます。消えない色素沈着ではありません。新しく赤いニキビができると、次から次へと茶色くなるので、いつまでたっても消えないように見えるだけです。盛り上がったニキビが出なくなれば、7~8か月後には綺麗になります。時間がかかるだけで、全く効かないということはまずありません。3か月かけて3~4本塗っても、まだ茶色味は消え切らず、小さく数が少なくなっても新しく出てきます。
 より良い効果をお望みなら、一ランク上の薬への変更をお考えください。今お使いの薬がデュアックやベピオならディフェリンへ、ディフェリンならエピデュオへ変更します。変更すると乾燥や赤みが一時的に出ることがありますので、慎重に狭い範囲から薄く塗り始めます。

Q 薬を塗っているのに、あご(えらの部分・あご先)や 平らになった赤い跡が消えません。生理の時にいつまでも出てきます。
A いずれも治りにいくのですが、時間がかかるだけで良くなっていきますので、諦めずに半年、1年あるいはそれ以上続けると良いと思います。ヒリヒリや乾燥がなければ、より毛穴のふさがりを取る効果のあるものに、慎重に薄く2週間から1か月かけて徐々に変えられないか試してみるのも一つの手です。赤く平らになった跡は茶色いものより時間がかかり、7~8か月から1年以上かかることがあります。また、生理の前にあご先に出るニキビは、他の部分より3~4か月程度余計にかかることがあります。

Q 薬は効きましたが、止めたらまた出てきました。
A ニキビが出なくなっても、塗り薬をやめると毛穴が再び詰まって、また出てきます。ニキビを出さないためには、治ってきれいになっても薬を塗り続けます。へこんだニキビ跡を作らないためにも、塗り続けることが大切です。

Q 薬は何本まで出してもらえますか。
A 初めて使う薬は1か月分程度(1~2本)、副作用無く効果が確認出来れば数か月分程度(顔なら4本程度)なら適正と認められるようです。1回の処方量を決めるのは医者ではなく、健康保険を運用する支払基金です。支払基金が不適正と判断した薬代は、保険組合から医療機関へ支払われません。

Q 原因の毛穴の詰りは、なぜ起きるのですか。
A 毛穴の中の油がニキビ菌などの働きにより固まりやすくなり、毛穴を作る皮膚もアカとなって毛穴を狭くするためです。年齢に応じたホルモンの状態や、回りからのシグナルに対する毛穴や皮膚のその時々の反応のしやすさも影響しています。洗顔は1日2回石鹸を使いますが、それが足りないから毛穴が詰まったというわけではありません。

Q ホルモンのバランスが影響していますか。
A 無月経でもない限り、病的なホルモンのアンバランスが直接の原因となることは通常ありません。しかし、ニキビは生理前に悪くなるため、ホルモンが皮脂の量や成分、毛穴のふさがりに影響していると考えられます。このように、ホルモンはニキビの発症に関係していますので、できれば何とかしたいところです。実際のところ、ホルモンに対するニキビ治療は確立も保険診療の対象にもなっておらず当院では行っていませんが、ごく限られた専門家が自由診療で行っていますので受診をお考えの方は直接医師にご相談ください。

Q 食べてはいけないものはありますか。
A ニキビを悪化させる食べ物については、科学的に立証されたものはありません。しかし、チョコレートや甘い物、油っこいものを食べた後にニキビが出る人はいらっしゃいますので、患者さんが言う通りやっぱり食べ物とニキビは関係あるのだろう、と私は考えています。ですから、明らかにニキビが悪くなると感じる食べ物以外は、制限しなくても良いと思います。

Q 石鹸は、どのようなものを使ったらよいですか。
A 1日2回の石鹸を使った洗顔はニキビを良くしますが、特別な石鹸は必要ありません。下記のような製品の使用感は優れていますが、参考とお考えください。
ビオレ アクネケア(花王) メンズビオレ アクネケア(花王) コラージュ(持田ヘルスケア) キュレル(花王) NOV(ノエビア) d プログラム(資生堂) アクセーヌ ラ ロッシュ ポゼ

Q お化粧はダメですか。
A 化粧をするしないが、ニキビが治る治らないを決めるわけではありません。使い慣れた化粧品を続けながら、皆さんニキビを良くしています。あえて言うなら、毛穴をふさぎにくい『ノンコメドジェニック』あるいは『ノンコメドジェニックテスト済』の製品をお選び下さい。複数の化粧品名ーカーから販売されていますが、飽くまでも好みの問題であり、高価なものが優れている訳ではないと個人的には思っています。

ソフィーナジェンヌ(花王) キュレル(花王) カネボウ NOV アクセーヌ 資生堂 ラロッシュポゼ

にきび肌のベースメイク方法(ノエビア・NOV)
ニキビが気になる時のメイクアップのポイント(アクセーヌ)

Q 化粧とニキビの薬を塗る順番は?
A 日本ではニキビ治療薬を認可する際に、基礎化粧品を最初に使った上にニキビ治療薬を塗りましたので、この順番でいいです。逆に、有効成分が直接ニキビに届くように、ニキビ治療薬が先でその上に化粧をした方が良いという考えもあります。化粧と薬を塗る順番はどちらでもよく、治療にはっきりした差は学会でも言われていません。欧米人は基礎化粧品は使わずに化粧と言えば粉をはたくことを指しますので、欧米では素肌にニキビ治療薬を塗り、その上に化粧をすることになっています。

Q 宣伝している薬と病院の薬は違いますか(日本皮膚科学会のサイトへ移動)。


Q 保険の効かない治療はどうですか(日本皮膚科学会のサイトへ移動)。 
 アキュテイン(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について 厚生労働省


 

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