京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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多汗症

 人より汗をかき易く、日常生活に負担を感じている方は稀ではありません。手足に汗をかきやすいと、5%の人が感じています。影響を受ける社会活動として、手のひらでは触れた書類が濡れたり筆記用具がすべって握れない、握手、ワキでは衣服へのにじみ、足の裏では靴を脱いで家に上がること等があげられます。
 塗り薬としては汗の管を細くする働きのある塩化アルミニウム溶液があり、10日から2週間毎日塗って効果が現れたら1日おきに減らしてみます。中には3日連続で塗ればしばらく症状が落ち着く方もいらっしゃいます。当院では、20%塩化アルミニウム溶液約95mlを1,200円でご用意しております。
 また、手のひらや足の裏に専用の器械を使って電池等で電流を流す方法として、当院ではあいにく施行しておりませんがイオントフォレーシスがあります。
 さらに、激しいワキの症状に対しては健康保険でボトックスの両ワキへの注射が受けられます。その効果は注射後2~3日で多くの人が感じられ、発汗量が半分以下になる方の割合は注射後1か月の時点で96%です。得られた効果の持続は個人差があり通常4~9か月間続き、症状が元に戻って来たら再び注射すれば最初の効果が得られます。注射を打ちたいと思う頻度は、これから汗をかくようになる春(3~5 月)に年1回という方が多いですが、中には仕事等に差し支えないよう年に2~3回打たれる方もいらっしゃいます。どのようなときに注射を受けて良かったと感じるかとの質問に対して、女性は「着る服を選べるようになったとき」、男性は「周囲の目を気にせずに、仕事や学業に集中できるようになったとき」との回答が一番多く聞かれます。端的に言うならば、サラサラ感が得られ、夏場のひどい汗を乗り切ることが期待できる注射です。薬代は3割負担で26,530円で、注射は受診後別の日(平日あるいは土曜の診察時間後・または平日2時半頃)に行います。塗る麻酔薬をご用意しておりますが、効果が出るまで1時間程かかるため、早めにご来院頂くなどお手間をお掛け致しますことを予めご了承ください。
 ボトックスは汗の腺と神経の伝達を遮断し効果を発現します。そのため、副作用として注射した部位の筋肉が動きにくくなることが考えられます。しかし、顔や首と違って脇の下の皮膚には問題を生じる筋肉はなく、実際にこのような有害事象は日本では起こっていません。念のため、注射直後の自動車の運転は控えて頂くことになっています。また、男女ともに避妊の規定があります。
 治療法の選択については、効果が比較的確実な注射を最初から選ばれても、まずは塩化アルミニウム溶液を塗ってみて、効果が不十分あるいは効果があっても塗る手間が煩わしいと感じられる場合には注射も考えるということでも宜しいと思います。
 多汗症は勉強や仕事が忙しい若い人に多くみられ、年齢とともに治っていきます。
 

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