痛み止めや風邪薬を飲むたびに赤い斑点が同じところに繰り返し出るもの、熱を伴い体中に斑点が出るはしかのような症状を取るもの、ある種の血圧の薬では唇やまぶたが時々腫れるタイプもあります。顔や手の甲など、光に当たるところだけが赤くなるものもあり、飲み薬でも湿布薬でもなることがあります。
過去に飲んだ薬にアレルギーがあったか、血を取って一定の精度で分かる検査があります。月に3薬剤程度まで、平日のみの受付です。土曜日は検査できません。調べたい薬が、もしも手元にあればお持ち下さい。
今後飲んでも副作用が出ない薬を、事前に100%はっきりとさせる検査方法は無いとされています。検査で陽性と出た薬はできるだけ避けたり、合わなかった薬とは異なる種類のものを選ぶなどして対処します。
果物を食べると口の中がイガイガしたり、豆腐は大丈夫だが、豆乳が合わない人もいます。この様な果物アレルギーは花粉症が原因で、花粉症の原因物質と口の中がイガイガする果物には関連があり、反応する物質は血液検査で分かります。例えば、花粉症の原因が春に飛散するハンノキやシラカンバといったカバノキ科だと、リンゴやモモといったバラ科の果物が合わず、秋に飛散するヨモギやブタクサといったキク科が原因の花粉症だと、ニンジン、セロリ、メロン、バナナ等が合いません。
小さい子のアトピーでは、食べた直後に口や首の回りが赤くかゆくなるアレルギーを伴うことがありますが、多くの場合は消化機能の発達とともに徐々に症状が軽くなり治ってしまいます。口の回りが赤くなっても必ずしもアレルギーとは限らず、刺激で赤くなることも少なくありません。
以上の様な食べ物では摂取後10分程度の間に皮疹が出ますが、納豆や牛肉アレルギーは症状が出るまで何時間もかかります。パンやうどんなどの小麦製品を食べただけでは何も起こらないが、食べた直後に運動すると皮疹が出たり気分が悪くなるタイプもあります。
このような皮膚・口腔粘膜症状がある場合は、本当にその薬や食べ物が原因なのか、起こった症状を詳しく聞くことが今後のために何よりも重要です。血液検査は、食べ物が消化され血液に入り皮膚で反応する実際に体の中で起こっている反応を再現してはいないので、アレルギーの原因が100%分かるわけではありません。しかし、口の中がイガイガするアレルギーなどでは、ある一定の精度で反応する物質が分かりますので血液検査を受けておく価値はあります。費用は、3割負担の健康保険で1項目330円です。
よくわかる食物アレルギー(発行:日本アレルギー協会) P15にアレルギー検査について詳しく書かれています
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