京急蒲田駅直結の皮膚科、たけうち皮フ科クリニック

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皮膚・へそのしこり

皮膚のしこり(粉瘤 脂肪腫 リンパ節)

 皮膚科を受診するしこりの多くは、粉瘤(ふんりゅう)や脂肪の塊(脂肪腫)です。粉瘤は皮膚でできた袋で、皮膚が作るアカを中に容れています。中のアカに細菌がつくと化膿し、腫れて痛くなります。脂肪腫は、脂肪の良性腫瘍です。いずれも健康を損ねることはありませんが、煩わしいと感じられる方の中には切除を選ばれる人もいらっしゃいます。当院では比較的小さいものを平日午後2時頃に取っており、対応していないものは近隣の医療機関を紹介しています。塗り薬や飲み薬で、粉瘤は無くせません。
 化膿して痛くなった粉瘤やおできは、切って膿を出すことも、化膿止めや痛み止めの飲み薬で様子をみることもしています。化膿した粉瘤は膿を出すだけで、粉瘤の袋は同時には取っていません。

Q しこりが、脂肪の塊(脂肪腫)なのか粉瘤なのかの区別は、どのようにしたら分かりますか。
A 脂肪腫は正常の脂肪が増えたもので、しこりの部分の皮膚はつまみ上げることができます。一方、粉瘤は皮膚でできた袋で、中のアカが漏れ出て臭い匂いのすることがあります。
 粉瘤では、つまんだ皮膚としこりがくっついていますので、脂肪腫と区別することができます。皮膚科医がしこりを見たり触れたりすると、脂肪腫か粉瘤かおおよその見当がつきます。このようなしこりに対して超音波検査は参考になりますが、脂肪腫と粉瘤を区別するだけの目的で超音波検査は通常しません。

Q 粉瘤は取った方が良いですか。
A 粉瘤は、長い間には多少は大きくなります。また、化膿することがあり、それが病院が休みの日や出張先などで起こると困りものです。飲み薬やつけ薬で治ったり、自然と消えることはありませんので、何か手を打つとしたらしこりの回りに麻酔の注射をして、小さく切って取り除くことになります。急いで取らなければならないというものではありませんので、煩わしいと感じるようでしたら時間に余裕のある時に切除するのも良い選択です。痛みは、歯医者さんのような麻酔の注射をする時だけで、痛み止めの薬は出しますが切った後に激しく痛むことは通常ありません。

Q 取るとしたら、どのようにして取りますか。
  取る方法は2つあり、切って袋を取り出すのがスタンダードです。この方法は、袋が回りとこびりついていても、取り残すこと無く原因の袋を取り出せる確実性が特長です。切る長さは、しこりの大きさと同じかやや長い程度です。もう一つは、4mmほどの穴を開けそこから中身をくり抜いて引き出す方法です。負担が少ないのが特長で傷は2~3週間で治りますが、取れたように思えても取り残しがあると何年かして再発する欠点もあります。原因の袋を引きずり出せれば再発はまずありませんが、今まで赤くなったり痛くなったことがあると、袋が回りとこびりついて取れにくいことがあります。必ず再発するわけではありませんので、万一、数年後にしこりが再びできたら、その時は切って取れば良いと思います。

Q 粉瘤が化膿しました。
A 化膿止めを飲みますが、激しく痛み辛いようでしたら切って膿を出すこともしています。膿が出ると、その直後からそれまであった痛みは楽になります。切った後は、傷が癒えるのに3週間程かかります。膿を出しても原因の袋は残っているため、何年か経つとしこりがしばしば再発します。再発させないためには、残っている袋を化膿が癒えるのを待って取ります。膿んでいる時は膿を出すだけで、袋は一緒に取れません。小指程の大きさなら袋もできるだけ掻き出してしまいますが、それ以上大きいと膿を出すだけで袋は取り切れないことが多いです。
 切らずに、化膿止めや痛み止めを飲んで癒えるのを待つのもありです。この場合、徐々に落ち着くことも、ある程度症状が進んでいると良くならずに熟した柿のように、卵の黄味のようにブヨブヨになることもあります。そして、破れて膿が出れば結果的に楽になります。

Q 何度もなりますが、出来やすい体質がありますか。
  粉瘤が2か所あるいは3か所にできたり、何年か前にも切って膿を出したことあるという方がいらっしゃいますが、特別な体質でも病気でもありません。健康な方でも、そのようなことはあります。

Q 化膿やおできが、いつまでも治りません。しこりが痛みます。
 膿をだしたり痛いしこりは、化膿した粉瘤や毛穴が化膿したおできがほとんどですが、それ以外にもあります。顎(あご)では虫歯が細い管を伝わって皮膚の表面に顔を出した外歯瘻、わきの下や足のつけね、おしり等では化膿性汗腺炎(詳しくはこちら)、お尻の尾てい骨のあたりでは毛穴が洞窟を作った毛髪洞、お尻では慢性膿皮症、肛門の回りでは肛門の中の膿が細い管を伝わって皮膚の表面とつながった痔瘻、女性の下腹部ではバルトリン腺膿瘍、小さい頃から目のまわりにあるしこりは皮様嚢腫など沢山あります。いずれも治りそうなのに、化膿止めを飲んでもいつまでも治ならかったり繰り返したりします。区別がつかず何科だかわからなかったら、皮膚科受診をお考え下さい。見たり触ったりした所見から考えられる病名に基づき、専門とする診療科をご案内しています。

Q 首の付け根や耳の後ろに、それまで無かった小さなしこりを一つ触れるようになり、触っただけでリンパ節だと言われました。何科にかかればよいですか。
A このような小豆大のしこりは痛いこともあり、正常のリンパ節が一過性に腫れていることが殆どです。のどが荒れるのと似た反応です。まず、首の回りを手で触れ、ほかに腫れているリンパ節がないか診察します。腫れたリンパ節の回りに、気づいていないかぶれやおでき、傷などが無いか、口の中に異常が無いか診察することも大切です。しこり以外の所見がはっきりしなければ、時間の経過とともに自然と治る様子を医師とともに確認します。病気が原因の場合は超音波検査で分かりますが、実際には予約した検査の日までに自然と治ってしまうことは少なくありません。
 診察の結果、腫れたリンパ節がある程度大きかったり複数あるといった場合には、大事を取ってその所見に応じた専門医の受診をお勧めしています。リンパ節腫脹だけの所見をもって最初から診療科は何科とは決まってはおらず、皮膚科のほか内科、小児科、耳鼻科、外科で診察することもあります。 

Q 悪性の可能性はありますか(皮膚科診察のあらまし)
A 良性か悪性かの区別は目で見たり触って判断し、そのほとんどは典型的な所見から容易に判断がつきます。中には、良性なのに普通はない所見がみられることがあり、時間をおいてもう一度みたり検査をして良性であることをはっきりさせます。大切なのは特別な検査ではなく、見たり触ったりするのが基本です。
 『良性と一般に考えられ、悪性化する病変ではない』との説明に対して、 『悪性の可能性は無いですね』と何度も念を押される方がいらっしゃいます。不安を完全に払しょくし安心したいのは分かりますが、『悪性の可能性は将来にわたり全く無い』とお話することはありません。一般に、医療は不確かな要素を抱えており100%こうだとか、100%今後こうなるとはいえません。どのような生物学的根拠をもって、99.99%ではなく100%、必ずと断言できるのかという反論に耐えられないからです。何でもないところが癌になる可能性は、0ではないのです。
 悪性の可能性が否定できない場合は、取るべき次の手順をご説明します。

 

へそのしこり

 へそは、母親のお腹の中にいた時に、母体とご自分の内臓がつながっていた名残です。そのため、へそにできたしこりは内臓の病気の現れであることがあります。例えば、出生後使わなくなった尿の管の残りがもとになってしこりができると、へそから水が出てきたり腹痛の原因になることがあります。これは、尿膜管遺残症と呼ばれ若い方に起こることがあります。皮膚の下の部分が隙間から出た、ヘルニアという現象がしこりの原因のこともあります。また、内臓の悪性腫瘍が原因で、へそにしこりを作ることもあります。このしこりの病名には、最初にこの現症に気が付いた修道女の名前が付けられています。なぜなら、西洋の病院は教会から始まり、修道女が看護師として働いていたからです。